JR東日本とイーレックスの資本業務提携について
2024年12月20日
東日本旅客鉄道株式会社
イーレックス株式会社
JR東日本とイーレックスの資本業務提携について
~再生可能エネルギーの有効活用を通じた脱炭素社会の実現を目指します~
1. 資本業務提携の目的
JR東日本とイーレックスは、今後の再生可能エネルギーに係る事業展開について協議を重ねた結果、JR東日本グループが保有する再生可能エネルギー発電所について、イーレックスグループが需給管理機能(アグリゲーション)を提供すること等により、JR東日本グループにおいてより効率的な再生可能エネルギーの導入が可能となり、ひいては両社の持続的成長と相互の企業価値向上に資すると判断し、資本業務提携契約の締結に至りました。JR東日本がイーレックスの株式を保有することを通じてより強固で長期的なパートナーシップを構築し、再生可能エネルギーの活用等を通じた脱炭素社会の実現を両社で目指します。
2. 提携範囲・条件など
(1)業務提携について
業務提携は以下の項目を対象とし、具体的な業務提携の範囲・条件等については、今後両社で協議いたします。
- イーレックスはJR東日本が行う「再生可能エネルギー発電事業」に関連するアグリゲーションの受託を検討し採算性等を確認の上でその可否を決定する。JR東日本はその価格などを勘案の上、その委託の可否を決定する。
- JR東日本およびイーレックスは本業務提携の円滑な遂行等のため、必要な人事交流を行うものとする。
- JR東日本およびイーレックスはエネルギーマネジメント等、カーボンニュートラルに資する事業を検討、推進する。
- その他両社が合意する事業分野での協業を検討する。
(2)資本提携について
イーレックスはJR東日本に対して第三者割当による新株式の発行を行い、JR東日本は、次のとおり引き受けます。なお、本第三者割当による新株式の発行の詳細につきましては、イーレックスの2024年12月20日付け「第三者割当による新株式の発行に関するお知らせ」(URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/9517/tdnet/2542440/00.pdf)をご覧ください。
(JR東日本による引き受けの内容)
- 引き受ける株式の種類及び数:普通株式 3,646,500株
(イーレックスの発行済株式総数の4.90%) - 引受金額:総額 2,078,505,000円(1株当たり570円)
- 払込期日(予定):2025年1月14日
- 割当方法:第三者割当の方法による
3. JR東日本およびイーレックスについて
(1)JR東日本について
JR東日本グループは、事業運営上、大規模な電力を必要とすることから「ゼロカーボン・チャレンジ2050」(※1)を掲げており、脱炭素に向けた取り組みの一つとして再生可能エネルギーの活用を行っております。具体的には、脱炭素社会の実現に向け2050年度までに鉄道事業で使用するエネルギーのうち約30~40%を再生可能エネルギーでまかなう方針を掲げております。これまで、脱炭素の取り組みの一環として、再生可能エネルギー発電所の開発・運営や、PPA(※2)等により、再生可能エネルギーの導入を進めてまいりました。
(※1)JR東日本グループ「ゼロカーボン・チャレンジ2050」 【URL:https://www.jreast.co.jp/eco/】
(※2)PPA(Power Purchase Agreement)は、発電事業者や小売電気事業者と需要家(電力の使用者)との間で行われる、
再生可能エネルギーの発電・電力売買するための電力契約のこと。
再生可能エネルギーの発電・電力売買するための電力契約のこと。
JR東日本グループの再生可能エネルギー導入事例
(常磐線友部・内原間 太陽光発電所)
(2)イーレックスについて
イーレックスグループは、「~持続可能な社会実現のために~再生可能エネルギーをコアに電力新時代の先駆者になる」という2030年ビジョンの下、再生可能エネルギーを基軸にして、燃料事業、発電事業、トレーディング事業、電力小売事業の4つの事業を一体化させて推進することで、安定的な収益の確保とリスクの分散化を図り成長を続けてまいりました。
JR東日本とイーレックスの協業イメージ
名称 | 東日本旅客鉄道株式会社 | イーレックス株式会社 |
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本店の所在地 | 東京都渋谷区代々木二丁目2番2号 | 東京都中央区京橋二丁目2番1号 |
代表者 | 代表取締役社長 喜㔟 陽一 | 代表取締役社長 本名 均 |
資本金 | 200,000百万円 | 17,307百万円 |
事業の内容 | 旅客鉄道事業他 | 発電、電力小売事業等 |
設立年度 | 1987年 | 1999年 |