バイオマス発電事業をコアに新たな事業にも挑戦
イーレックスグループは、2013年に高知県高知市の土佐発電所の商業運転開始をもって発電事業をスタートしました。日本国内で着実にバイオマス発電事業を成長させるとともに、石炭火力のバイオマス化や水素発電実証プロジェクト、さらにベトナムやカンボジアなど海外にも事業の幅を広げるなど、創業より受け継ぐ「挑む文化」のもと脱炭素社会の実現に向けて挑戦し続けています。
イーレックスグループは、国内トップクラスのバイオマス発電事業者として、現在5基のバイオマス発電所を運営、2基の建設を予定しております。
2020年には福岡県豊前市および岩手県大船渡市で国内最大級のバイオマス発電所の商業運営を開始し、2021年には沖縄県うるま市で同県内最大級の木質バイオマス専焼の発電所の商業運営を開始しました。さらに2025年度中には香川県坂出市での運営開始を予定し、新潟県の大型バイオマス発電所建設計画も進行中です。
バイオマス発電は、カーボンニュートラルにより環境にやさしく、また電力の安定供給を維持できる信頼性・安定性の高いベースロード電源です。各発電所は、様々なパートナー企業との共同出資等で運営し、地元行政への環境関係の報告を行うとともに、港湾関係の会社、運送会社等の地元のパートナーの方々と協調しながら、日々事業を進めています。
- ※FIT制度(固定価格買取制度)とは、バイオマス等のエネルギー源を用いて発電された電気を、国が定める価格で一定期間電気事業者が買い取ることを義務付ける制度
世界最大級の大型バイオマス発電所を計画
イーレックスでは、FIT制度(固定買取制度)から自立した日本初の大型バイオマス発電所の建設を計画しています。発電出力300MWの世界最大級となる当発電所は日本のエネルギー政策、脱炭素社会の実現、地域経済の発展全てにおいて大変意義のあるプロジェクトであり、当社のバイオマス発電事業を強化する重要な柱となります。
新たな国、新たなエネルギーへと事業を拡大
発電事業は、国内のバイオマス発電所の運営にとどまらず、新たな国や事業領域へと発展・拡大しています。
日本国内で初となる実証型の水素専焼発電所を山梨県富士吉田市に建設し、2022年4月より2年間、実証運転を行いました。これは、今後到来する水素社会に向け、水素の製造から発電、電力小売への活用に向けた課題の抽出および解決を目指すプロジェクトです。さらに、石炭火力発電所のトランジションプロジェクトも推進しています。
また、カンボジアの水力発電プロジェクトに続き、ベトナム国におけるバイオマス発電・燃料開発プロジェクトを始動するなど、事業のフィードルをグローバルに拡張し、さらなる成長を目指しています。