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2025年度 新年度の社長挨拶

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
新年度を迎え、ご挨拶を申し上げます。
昨年度を振り返ると、営業部門は目標を達成することができ、海外は以前より建設を進めていましたベトナムのトゥエンクアンペレット工場が今年の3月に運転を開始し、ハウジャンバイオマス発電所は運転開始に向けた最終段階であるベトナム政府関係当局の認可を待つのみとなりました。
今年度は、海外での事業展開と国内でのさらなる営業の発展ということで、私たちが事業目標として掲げている「強守と展開」を実行するのに大変ふさわしい年になると考えています。
国内では昨年末に資本業務提携を行ったJR東日本との事業を具体的にスタートさせます。海外は先述の通り、当社初となるペレット工場と発電所が稼働を開始し、カンボジアの水力発電所建設をはじめとした別のプロジェクトも着々と進んでいます。
私たちが今年度達成したい重要な事業課題は2つあります。
まず第1に、ベトナムを中心とした東南アジアにおける燃料のサプライチェーンの確立です。第2に海外における排出権(カーボンプライシング)の獲得です。
世界的な地政学的リスクの高まりに伴う、不透明な経済情勢・世の中において、私たちが将来においても長く事業を継続し、安定的な利益を上げていくためには今、何をすべきか。それは、当社の事業の上流に位置する燃料部門をこれまで以上に強化・展開し、当社の事業全体を支える土台としてしっかりと成長させることです。強固な燃料のサプライチェーンの確立、言い換えれば、当社における上流部門の展開が、会社として高収益に繋がり、事業の安定に最も寄与するものと考えています。燃料のサプライチェーンの確立に、この1年間を通してしっかりと取り組むことが、今後の当社の発展のためにも極めて重要になります。
2つ目の重要な事業課題は、海外における排出権の獲得です。
排出権に関しては、これまで、会社として多くの力を注いできました。日本政府、そして、ベトナム政府と排出権の取り扱いに関する協議を重ねると同時に、ベトナムにおけるETS市場(排出権取引市場)創設に向けた情報交換を行ってきました。今後、当社とベトナム政府共同のタスクフォースを組成し、推進していきます。
そして、今、これまでの努力が形になろうとしています。ベトナムにおいて排出権を獲得し、日本で活用する実行段階にきました。
排出権の獲得により、事業投資の予見性を高め、日本の脱炭素への貢献を実現します。具体的には、営業部門が現在取り組んでいるアグリゲーション事業をはじめとした電力販売への排出権の活用です。
排出権の獲得に向けた具体的な取り組みとしては、ベトナムのイエンバイ省とトゥエンクアン省に各1基、カンボジアに1基の合計3基のバイオマス発電所のEPC※を本年度の早い段階で開始し、2027年の稼働を目指します。また、ベトナムで石炭火力のフューエルコンバージョン(バイオマス混焼)を実行し、脱炭素に向けた事業の蓋然性を高めていきます。
排出権の獲得は、極めて画期的なことです。脱炭素社会の実現に取り組む当社にとって、今後、大きな収益源となります。同時に、当社だけの挑戦にとどまらず、日本国内の脱炭素社会の実現に向けた試みであり、国内のエネルギー事業全体に大きな影響を与えるものと考えています。
海外で獲得した排出権を日本国内に持ち帰り、国内の脱炭素に役立てる。そして、そこで創出された資金を海外事業への投資として循環させることが「強守と展開」を具現化する重要な取り組みになります。
国内外の脱炭素社会の実現と、東南アジアにおける旺盛なエネルギー需要に対する電力の安定供給の実現を通じて社会に貢献していきます。同時に、社内の赤字部門の見直しをはじめとした、強力な構造改革と新たな組織文化の醸成に取り組むことで中長期にわたる高収益体制を推進してまいります。
社員一同、企業理念である「挑戦とスピード」の精神で、難しいことにも恐れずに勇気をもって、果敢に挑戦していきます。
今後とも、変わらぬご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

※設計・調達・建設(Engineering、Procurement、Construction)業務

代表取締役社長 本名 均