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ニュースリリース

ベトナム・ビナコミンパワーホールディングスとの共同試験を完了
脱炭素社会の実現に向けた、石炭火力発電所でのバイオマス混焼試験
2基目(Cao Ngan発電所ユニット2) において混焼率30%を達成

イーレックス株式会社

ベトナム・ビナコミンパワーホールディングスとの共同試験を完了
脱炭素社会の実現に向けた、石炭火力発電所でのバイオマス混焼試験
2基目(Cao Ngan発電所ユニット2) において混焼率30%を達成

 イーレックス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:本名 均、以下「当社」)は、2025年12月24日にお知らせしました通り、ビナコミンパワーホールディングス(本社:ベトナム・ハノイ、General Director & CEO : Bùi Minh Tân、以下「ビナコミンパワー」)と共同で、ビナコミンパワーの所有する石炭火力Cao Ngan発電所(57.5MW×2基)においてバイオマス混焼試験(以下「本混焼試験」)を実施いたしました。
 当初、本混焼試験における混焼率は最大20%までとする予定でしたが、この度、2026年1月5日に実施した試験において、30%の混焼率を達成し、1月13日に本混焼試験を完了いたしましたのでお知らせいたします。
 混焼率を30%に上げることにより、CO2排出量を石炭専焼時の30%削減するとともに、ベトナム国内のバイオマス資源をさらに有効活用することが可能となります。

燃料置き場の様子
石炭と木質ペレットが混合された燃料の様子

1.共同試験実施の経緯(再掲)
 ベトナムでは、電力需要が年率10%程度増加する中、電源の約半分を石炭火力に依存しております。また、ベトナムは2050年カーボンニュートラルを宣言しており、第8次国家電力基本計画では、稼働から20年以上の石炭火力においてバイオマス・アンモニア等の混焼を開始する方針です。これらの燃料による混焼は、二酸化炭素排出量の削減およびエネルギー自給率の向上に資するものであり、特にバイオマス燃料は自国で調達可能です。
 本混焼試験は、2022年9月にベトナムの国営ベトナム石炭炭鉱グループ(ビナコミン)の子会社であるビナコミンパワーとの間で調印した石炭火力へのバイオマス混焼等に関する覚書およびその覚書の付録書(2025年6月17日締結)に基づき実施いたしました。
 2025年9月~11月には、Na Duong発電所でベトナム初のバイオマス混焼試験を行い、混焼率20%までの木質チップによるバイオマス混焼を実施いたしました。Na Duong発電所での混焼試験では、効率的なバイオマス燃料搬送等について知見を得ることができました。

2.Cao Ngan発電所での混焼試験概要
 本混焼試験は、57.5MW×2基のうちの1基を対象に、バイオマスを最大30%まで混焼し、燃料は木質ペレットを使用いたしました。
 今回、混焼率を上げることができた主な要因としては、ボイラーがCFB(Circulating Fluidized Bed:循環流動層)式であり燃料の微粉砕が不要であること、混焼の燃料である木質ペレットは、含水率が低く、排ガス性状などに影響を及ぼす有害成分もほとんど含まれないことから、石炭専焼時と同等の燃焼状態や効率を維持できたことなどが挙げられます。

対象発電所ベトナム・ビナコミンパワー Cao Ngan発電所(石炭火力)
出力57.5MW×2基(このうち1基を対象として試験を実施)
混焼比率5~30%まで段階的に実施
混焼用燃料木質ペレット

 また、2025年3月11日に経済産業省資源エネルギー庁による令和7年度「資源国脱炭素化・エネルギー転換技術等支援事業費補助金」に採択され、2025年4月15日に交付決定を受けております。本混焼試験では、本補助金を活用しております。

3.Na Duong発電所およびCao Ngan発電所での混焼試験で得られた成果と今後の課題

成果Na Duong発電所においてベトナム初の石炭火力でのバイオマス混焼試験を実施
Na Duong発電所では、木質チップによる20%混焼を達成
Cao Ngan発電所では、木質ペレットによる30%混焼を達成
今後の課題両試験結果を踏まえベトナム政府へ報告・提案し、混焼発電の電力買取の早期法制化
混焼発電事業への参画の具体的な検討
カーボンクレジットの創出、配分に向けた両国政府との検討・協議

4.今後の展開
 当社は、2026年度よりベトナムでの石炭火力へのバイオマス混焼事業(混焼率20~30%)の開始を目指してまいります。また、これらの活動を通し、ベトナムの目指す2050年カーボンニュートラルの実現およびエネルギー自給率の向上に貢献してまいります。

■イーレックスの海外事業について
当社は、ベトナムおよびカンボジアにおいてバイオマス発電所の建設等、脱炭素にむけた事業展開を推進しております。
これは両国の脱炭素に貢献するだけでなく、エネルギー自給率の向上や雇用の創出にも資するものと考えております。

【海外事業の主な取り組み】

2025年3月ベトナム・トゥエンクアンペレット工場製造開始
4月ベトナム・ハウジャンバイオマス発電所運転開始
9月ベトナム・ビナコミンパワー Na Duong発電所バイオマス混焼試験開始
11月ベトナム・ビナコミンパワー Na Duong発電所バイオマス混焼試験完了(混焼率5~20%)
ベトナム・イエンバイバイオマス発電所EPC契約締結
12月ベトナム・トゥエンクアンバイオマス発電所EPC契約締結
ベトナム・ビナコミンパワー Cao Ngan発電所バイオマス混焼試験開始
2026年1月ベトナム・ビナコミンパワー Cao Ngan発電所バイオマス混焼試験完了(混焼率5~30%)
2026年6月カンボジア・水力発電所完工予定
2027年度カンボジア・バイオマスおよび太陽光発電所 運転開始予定
ベトナム・イエンバイバイオマス発電所運転開始予定
ベトナム・トゥエンクアンバイオマス発電所運転開始予定

以上

■お問い合わせ先
イーレックス株式会社 IR広報部
TEL:03-3243-1167
E-mail:ir.info@erex.co.jp