系統用蓄電池の第1号案件、投資決定 宮崎県串間市に出力2MW・蓄電容量8MWh規模の蓄電所を開発
イーレックス株式会社
系統用蓄電池の第1号案件 投資決定
宮崎県串間市に出力2MW・蓄電容量8MWh規模の蓄電所を開発
イーレックス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:本名 均、以下、「当社」)は、再生可能エネルギーの導入拡大と電力需給の安定化に資するべく、アグリゲーション事業の一環として、系統用蓄電池の新規投資(以下、「本プロジェクト」)を決定しましたのでお知らせいたします。当社は、本蓄電池を自社のアグリゲーション事業で運用することで、収益性の高い事業運営を行い、蓄電池運用のノウハウを獲得してまいります。
1. 本プロジェクトの目的
2025年6月9日「当社アグリゲート事業の戦略について」で開示した通り、当社は蓄電池事業や再エネ電源開発、自社所有の再エネ活用支援等の検討を進めております。これらのアグリゲーション事業と従来の当社小売事業とのシナジー効果により、事業収益の向上を目指しております。
そのような中、この度、当社は系統用蓄電池の新規投資を決定いたしました。本プロジェクトは、当社にとって系統用蓄電池の第1号案件であり、今後の事業展開やさらなる設備拡大に向けた実績構築の重要なマイルストーンとなります。当社は、電力小売事業への参入以来20年以上培ってきたトレーディングの知見を活かし、3つの電力市場(卸電力市場・需給調整市場・容量市場)での取引を通じて、事業を行ってまいります。
運転開始は2026年度第2四半期を予定しております。当社は本プロジェクトを通じ、系統安定化、再生可能エネルギー事業の拡大および脱炭素社会への貢献を推進してまいります。
2. 本プロジェクト概要

当社は、電力系統に蓄電池を接続し、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの発電量が多い、日中などの余剰電力を蓄電します。また、夜間や需要の多い時間帯に放電し需給バランスを調整します。系統の周波数が乱れた際には、瞬時に電力を供給・吸収することで系統を安定化させます。
また、需給予測と制御をベースに、市場価格が低廉な時間帯には充電(市場買取)、市場価格が高価な時間帯には放電(市場売却)を行い、3つの電力市場(卸電力市場・需給調整市場・容量市場)での取引を通じて収益化を目指します。
- 系統用蓄電池とは:電力系統(送配電網)に直接接続する蓄電池のことを指す。
- なぜ系統用蓄電池が必要か:太陽光や風力等の自然変動電源の普及に伴い、電力の安定供給や需給調整、周波数調整などの系統安定化が必要。
3. 発注契約概要
当社は、株式会社グリーンエナジー&カンパニー(本社:徳島県松茂町、代表取締役社長:鈴江 崇文)の100%子会社である株式会社グリーンエナジー・プラス(本社:東京都杉並区、代表取締役:竹村 敏之)との間で、2025年9月4日に宮崎県串間市における系統用蓄電池設備の発注契約を締結いたしました。これにより当社は、出力2MW、蓄電容量8MWh規模の蓄電所開発を進めてまいります。
蓄電池設置予定地 | 宮崎県串間市 |
定格出力 | 1,998kW |
定格容量 | 8,128kWh |
電池方式 | リチウムイオン電池(LFP) |
敷地面積 | 1,887㎡ |
運転開始時期 | 2026年度第2四半期(予定) |
当社の主な役割 | 蓄電池の運用・制御(アグリゲーター) |
社名 | 株式会社グリーンエナジー・プラス |
所在地 | 東京都杉並区浜田山三丁目34番2号プラスワンビル3階 |
設立 | 2007年10月11日 |
資本金 | 20百万円 |
代表者 | 代表取締役 竹村 敏之 |
事業内容 | GXグリーンエネルギー発電施設の開発・販売 |
社名(証券コード) | 株式会社グリーンエナジー&カンパニー(証券コード:1436) |
所在地 | 徳島県板野郡松茂町中喜来字群恵39-1 |
設立 | 2009年4月1日 |
資本金 | 970百万円(資本準備金含む 2024年4月30日現在) |
代表者 | 代表取締役社長 鈴江 崇文 |
事業内容 | GX関連企業で構成されるグループ会社の経営管理及びそれに付帯する業務 |
以上
■ お問い合わせ先
イーレックス株式会社 IR広報部
TEL: 03-3243-1167 FAX: 03-3243-1184
E-mail: ir.info@erex.co.jp