イーレックスのアグリゲーション戦略における再エネ併設型蓄電池の位置づけと成長機会について
イーレックス株式会社
イーレックスのアグリゲーション戦略における
再エネ併設型蓄電池の位置づけと成長機会について
イーレックス株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長:本名 均 以下、「当社」)は、2026年2月26日に公表した中期経営計画で公表した通り、電力の多様な分散リソースを束ね、需給調整力や市場価値として提供するアグリゲーション事業を成長領域と位置づけております。当社は、系統用蓄電池、再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)併設型蓄電池、コーポレートPPA、デマンドレスポンス等を組み合わせ、同事業の拡大を進めております。本リリースでは、その中でも再エネ併設型蓄電池の位置づけおよび成長機会についてお知らせいたします。
1. 当社アグリゲーション事業の全体像
アグリゲーション事業とは、再エネや蓄電池、需要側リソース等の分散電源を統合的に制御・運用することで、電力の需給バランスを最適化し、その価値を電力市場において創出・提供する事業です。
当社は、以下の4つの領域を柱としてアグリゲーション事業を展開しております。
- 系統用蓄電池
- 再エネ併設型蓄電池
- コーポレートPPA
- デマンドレスポンス
2. 市場環境および政策の変化
近年、脱炭素化の進展に加え、AIやデータセンターの普及等に伴う電力需要の増加、さらには地政学的リスクの高まりによるエネルギー安全保障の重要性の増大など、エネルギーを取り巻く環境は複雑化しています。
日本では、2025年2月に第7次エネルギー基本計画が閣議決定され、2024年度(速報値)の発電電力量8,538億kWh、再エネ比率26.5%に対し、2040年度には発電電力量が11,000~12,000億kWh、再エネ比率も40~50%程度に高まる見通しが示されました。また、2026年4月からはGX-ETS(排出量取引制度)が本格稼働するなど、脱炭素対応は制度面からも強く求められる環境となっています。
このように再エネの主力電源化が進む中、国は政策として固定価格買取制度(FIT)から市場連動型のFIP制度への移行を進めており、需給調整を含めた高度な運用力が求められる市場へと変化しています。
FITとFIPの比較
| FIT | FIP | |
| 仕組み(売電価格) | 国が定めた固定価格で買い取り。市場価格の影響を受けない。 | 事業者が自ら市場・他事業者に売電、基準価格(FIP価格)と市場価格の差額に基づくプレミアムを受け取り。 |
| 主力電源化への貢献 | 初期普及(導入量)拡大 | 市場で機能する電源にする |
| 参入難易度 | 低い | 高い |
| 収益性 | 固定(安定収益) | FIT固定収益+変動収益 |
3. 再エネ市場の状況と再エネ併設型蓄電池の役割
再エネの導入拡大に伴い、現在、国内の事業用太陽光発電は、導入量が累計約3万MW(約9千件)に達するなど大きな市場が形成されています。一方、天候等による再エネの出力変動に伴い、余剰電力や出力制御が増加しており、電力の需給バランスを調整するための手段が不可欠となっています。 また、FIP制度への移行により、従来の固定価格による売電とは異なり、需給調整ノウハウを中心とした専門性が必要となっています。
このような市場環境の中、再エネ併設型蓄電池は、以下のような役割を担います。
- 出力変動の吸収による電力供給の安定化
- 出力制御の回避による再エネの有効活用
- 市場価格に応じた充放電による収益機会の創出
4. 当社の競争優位性と今後の展開
当社は、長年の需給管理ノウハウおよび営業ネットワークを活用し、アグリゲーション事業に必要な機能として開発から運用までを一気通貫で提供可能な体制を構築しております。また、再エネ電源の運用やFIP制度への対応に関するご相談が多数寄せられており、当社のアグリゲーション機能に対するニーズは着実に高まっております。そこで当社は、FIP制度下における太陽光併設型蓄電池の事業の拡大に積極的に取り組んでいきます。これにより、電力市場における価格変動を踏まえた最適な運用を実現し、複数の収益機会を取り込むことで、安定的かつ持続的な収益創出を目指してまいります。
当社は、今後、再エネ併設型蓄電池を含む各種分散リソースの導入・運用を通じて、アグリゲーション事業の拡大を加速し、再エネの主力電源化および電力の安定供給に貢献してまいります。そして再エネを最大限活用することで、環境対応と経済成長を両立する「電力会社の新しいカタチ」の実現を目指してまいります。
以上
■ 太陽光併設型蓄電池での協業をご希望の方
検討依頼フォーム:https://willap.jp/p/acc_519/erex_PV_BESS/
■ 本リリースのお問い合わせ先
イーレックス株式会社 IR広報部
TEL:03-3243-1167
E-mail:ir.info@erex.co.jp
