系統用蓄電池の第1号案件の商業運転開始について
イーレックス株式会社
系統用蓄電池の第1号案件の商業運転開始について
宮崎県串間市に出力2MW・蓄電容量8MWh規模の蓄電所が運転開始
各電力市場を横断する収益モデルの確立と再生可能エネルギー最大活用に向けた第一歩
イーレックス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:本名 均、以下、「当社」)は、2025年9月4日に公表した当社の系統用蓄電池第1号案件である「宮崎県串間市蓄電所」(以下、「本蓄電所」)が、2026年4月7日(火)より商業運転を開始したことをお知らせいたします。
本プロジェクトは、当社として初の系統用蓄電池事業です。また、電力市場の変動性が高まる中で、需給調整市場・容量市場・卸電力市場の3市場を横断する収益機会の創出を目的とした、当社にとって極めて重要なプロジェクトです。商業運転の開始は、蓄電池事業の収益基盤の構築に向けた大きな節目となります。
1. プロジェクトの背景
日本国内では、第7次エネルギー基本計画を踏まえ、再生可能エネルギーの導入が急速に進む一方で、。
- 太陽光・風力発電の出力変動の増大
- 系統制約による再生可能エネルギー出力抑制の頻発
- 需給バランス維持コストの上昇
そのような中、系統用蓄電池は即応性の高い「調整力」として不可欠なインフラとして位置付けられており、国の電力制度改革においても、需給調整市場・容量市場をはじめとする多様な市場の整備と活用が進んでいます。
当社は、この市場構造の変化を中長期的な成長機会と捉え、蓄電池事業を競争力強化の柱と位置づけ、早期に案件への投資を決定しました。
2. プロジェクトの特徴と商業運転開始の意義
本蓄電所は、当社が電力小売・発電・アグリゲーションで培ってきた知見を総動員した、初の系統用蓄電池プロジェクトです。電力系統に直接接続することで、再生可能エネルギー出力変動に伴う需給ギャップに対し、迅速かつ柔軟な調整力を提供します。
商業運転開始に先立ち、2026年3月16日(月)より試運転を実施し、充放電の応答性能、系統制御システムとの連携、安全装置および保護機能の動作確認等を入念に行ってまいりました。これらの検証を通じて、本蓄電所が所定の性能および安全性を満たしていることを確認したことから、この度2026年4月7日(火)より商業運転へ移行しました。
今後は、需給調整市場、卸電力市場および容量市場等の、単一市場に依存しない収益構造を構築し、市場環境に応じて最適な運用を行い、市場対応ノウハウの蓄積と蓄電池の市場価値最大化を目指してまいります。そして、当社の蓄電池事業の収益基盤の確立・拡大を図り、再生可能エネルギーのさらなる導入促進と電力システム全体の強靭化に貢献してまいります。
■ 設備概要
| 事業会社名 | 宮崎県串間市蓄電所合同会社 |
| 蓄電所名 | 宮崎県串間市蓄電所 |
| 所在地 | 宮崎県串間市南方 |
| 出資会社 | イーレックス(株)100% |
| 定格出力 | 1,998kW |
| 定格容量 | 8,128kWh |
| 電池方式 | リチウムイオン電池(LFP) |
| 敷地面積 | 1,887㎡ |
| 当社の主な役割 | 蓄電池の運用・制御(アグリゲーター) |
3. 今後のスケジュール
当社は、本蓄電所で得られる運用実績および市場対応ノウハウを活かし、
- 系統用蓄電池事業の案件拡大
- 再生可能エネルギーとの組み合わせによる付加価値創出
- 電力システム全体の安定化への貢献
■ 当社アグリゲーション事業の全体像
アグリゲーション事業とは、再生可能エネルギーや蓄電池、需要側リソース等の分散電源を統合的に制御・運用することで、電力の需給バランスを最適化し、その価値を電力市場において創出・提供する事業です。
当社は、以下の4つの領域を柱としてアグリゲーション事業を展開しております。
- 系統用蓄電池
- 再エネ併設型蓄電池
- コーポレートPPA
- デマンドレスポンス
以上
■ お問い合わせ先
イーレックス株式会社 IR広報部
TEL:03-3243-1167
E-mail:ir.info@erex.co.jp
