未来を担う子どもたちに再生可能エネルギーの“今”を伝えるSOCIAL
イーレックスが運営するバイオマス発電所は、クリーンな電力を供給するだけではなく地域社会との共生の一環として、再生可能エネルギーの重要性を、未来を担う子どもたちに伝える役割も担っています。2021年7月に商業運転を開始した沖縄県の中城バイオマス発電所では、初の見学会に沖縄県うるま市立南原小学校の5年生の児童58人を招待しました。
見たこともない巨大建造物に興味津々
再生可能エネルギーとは、環境への負荷が少ない自然界のエネルギーです。主な種類としては、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、バイオマスが挙げられます。
南原小学校と中城バイオマス発電所とは、わずか2km程度の距離です。子どもたちは、発電所建設の様子を教室の窓から眺めていたと言います。
「何をつくっているかわからなくて、みんなであれこれ想像していました」
見学会に訪れた子どもたちは、口々にそう語りました。沖縄県うるま市は、美しい海や木々の緑がまぶし豊かな自然環境を保持する街ということもあり、高層建築物が少ないエリアです。そのため高さ60mを超える巨大建造物の正体が何か、興味津々だったようです。
見学会のなかで、子どもたちは、発電の仕組みや自然環境について学び、「再生可能エネルギー」や「バイオマス発電」への理解を深めました。中城バイオマス発電所のボイラや蒸気タービンの機能や役割を知り、バイオマス燃料の1つであるPKS(パーム椰子殻)に触れるなど、新たな体験に驚き、考え、積極的にスタッフ等に質問する姿が見られました。そして、最上階から地上を見下ろし、改めて自分たちが暮らす地域に新しい発電所ができたことを率直に喜んでいました。
また、「家に帰ったら、学んだことを家族に教えます!」と、参加者の多くが笑顔で話してくれました。

バイオマス燃料がボイラで燃焼する様子を見学

美しい海との共存を想う子どもたち
再生可能エネルギーの可能性を次世代へと受け継ぐ
イーレックスは、事業を通じてサステナブルな社会の実現に貢献しています。従来の化石燃料を消費する社会形態から脱却し、再生可能エネルギーによる地球環境とのより良い共存を目指しています。そのために、これらの知識や技術を正しく若い世代に受け継いでいく必要があると考えています。
中城バイオマス発電所の見学会は、子どもたちにとって「再生可能エネルギーの可能性」という新たな知識の出会いの場となり、地球環境保全の重要性について共に考える機会となりました。地域の隣人としてバイオマス発電所があり、街にクリーンな電力を届けることに対して、子どもたちが大きな理解を示してくれたことは非常に喜ばしく、当社の理念の1つである「共創」を体現した取り組みであると言えます。
このような見学会は、当社が運営する全国のバイオマス発電所において、適宜行っています。

安定的な電力供給にとどまらず、人々の暮らしに寄り添うことが私たちの使命です。イーレックスでは、今後展開する事業においても、このような地域社会との積極的な交流を推進していく予定です。地域の皆さまと手を取り合うことで脱炭素社会の実現を目指し、これからも挑戦し続けます。